調整要素Bと差分Aのグラフでは、山なりのデーター分布が見られましたが、直線の近似曲線では、全く近似できていませんでした。そこで、近似曲線を多項式化してみます。xの2乗や3乗に比例するという中学生の時に習ったやつです。カーソルを近似曲線に合わせて右クリックをします。この時、他の場所を選択してしまうことがありますので、近似曲線を選択できるまで何度もやり直します。選択できると、”近似曲線の書式設定”というポップアップメニューが出てきます。それを選択します。
多項式近似を選択し次数をいじります。次数を大きくすると複雑な曲線が描けるようになりますが、そのような相関関係がありうるのか、慎重に判断する必要があります。基本的になるべく単純な次数の低い近似曲線を描くようにします。
今回は次数2で描かせました。
調整要素Bを3~6の間で調整できれば、差分Aを5~10±5位に抑えられそうです。つまり調整要素Aで評価を80点以上にすれば、調整要素Bとその他の要素で0~15点プラスされるので、全ての製品を合格にすることができるかもしれない。調整要素Aで評価を80以上にするためには、前に出てきた近似曲線の式を逆算して、8.7以上にすれば良さそうです。
調整要素Aを8.7以上に管理することが難しい場合は、さらに調整要素Cがどんな影響を及ぼしているのか確認するか、調整要素Bの調整幅を狭くするか、手を考えないといけません。実際の製品においては、調整するための手間やコストを考えて、最適な調整幅を決めることになるでしょう。
また今までの解析結果が全面的に正しいとは限りません。かならず、追試をして上手くゆくことを確認する必要があります。
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